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六字名号碑
六字名号碑(ろくじみょうごうひ)という石造物があります。おそらく初めて聞く方も多いかと思います。しかし、石仏を愛でる方であればおそらく見かけておられると思います。六字名号とは南無阿弥陀仏の六字です。南無阿弥陀仏の南無はサンスクリット語で帰依・信じると言う意味です。ですから阿弥陀仏に帰依します。という意味になります。真言宗の影響力が色濃い平群において浄土宗や浄土真宗が根付いたのは、南無阿弥陀仏ととなえるだけの難解な教義や寄進を必要としない教えだったからでしょうか。
平群町内で六字名号碑は在銘(元禄以前)のあるものだけで平群谷には28記録・紹介されています。町内で最も古い六字名号碑は天文13年(1544年)椿井邑入口の町指定笠石仏の横にあります。1600年より古い物だけを列挙しますと、若井の地蔵堂横、若井の西方寺跡(若井と初香台5-4が接するところ)、下垣内の円通寺、北福貴地蔵堂、椣原金勝寺、椹原正光寺、椿井墓地、椿井西宮墓地などにあります。また近世の名号碑もふくめて、お寺の境内や墓地などにありますので、見学してください。
1年間稚拙な文章にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。限られた文字数で、たくさん紹介したいとの思いから訳の解らない文章になったことも多々ありました。読んでいただいた方々に感謝を申し上げる次第です。
石仏などの石造物は、信仰の対象ではありますが、文化財という意識があまりありません。保存状態は地域の人たちの献身的な努力でいい状態に保たれている物と、それとは逆に野ざらしに近い物があります。形あるものは必ず無くなるものですが、平群の先人たちが心を込めて作った文化だと思えばなんとなく寂しい気がします。
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