2015年8月  鳴川の揺るぎ地蔵


 鳴川の千光寺の手前に地蔵堂があります。頭上に笠をもった全長200cm仏身154cmの堂々とした地蔵立像が有ります。地元ではゆるぎ地蔵と呼ばれています。「弘安二二年(1281)辛巳五月 願主快尊」とあります。紀年銘のある石造仏で平群最古だと思います。快尊は室町時代の真言僧と仏師快慶の弟子などにその名が残っています。時代からすると快慶の弟子に近いのですが、さてさて。ゆるぎ地蔵の左側には153cmの船型十三仏板碑があります。天蓋も彫られていて丁寧なつくりです。この鳴川は石仏の宝庫で、揺るぎ地蔵の直下の清の滝付近には八尺もある薄肉彫りの運慶や快慶が属した慶派の作ではないかと思われる立派な地蔵立像や磨崖仏がたくさん有ります。そして千光寺境内には鎌倉期の十三重石塔や宝塔などがあります。また鳴川墓地には190cmの五輪搭や天文二十年(1551)の銘を持つ五輪搭を描いた板碑などがあります。是非足を伸ばしてみてください。

(平群の石仏ホームページがあります。「平群の石仏」で検索をしてください。)